生活支援部理念
私たちは地域社会の人とともに、利用者が
安心してその人らしく幸せに生活できるよう、
専門職業人として支援します
生活支援部指針
- 1. 利用者の個性を尊重し、個別ニーズの実現をめざし、安全・安心のケアに留意します
- 2. 人とのかかわりを通し研鑽を重ね、人間性・専門性を高めて、専門職業人としての責務を果たします
- 3. 障害のある人もそうでない人も、お互いを認めあえる「共に生きる社会」の実現をめざします
組織体制
なす療育園は、利用者の生活を支える部門として生活支援部があり、看護課と生活支援課に分かれています。
看護師は医療の視点で利用者を支え、「生きることを支える看護」をめざしています。
「支える医療」には、介護職をはじめさまざまな職種との連携が必要です。介護職は生活の視点で利用者を支えます。また、利用者層は多岐にわたりるため、「利用者の個性を尊重し、個別ニーズの実現をめざす」ため、当施設では、日々の業務(ケア)において“協働グループ化”の新方式をつくりました。
重症心身障害児者看護の特徴
利用者(重症心身障害児者)の特徴
- 障害は治ることはありません。しかし、成長できます。
- 一人の児者が抱える疾患や身体状況は複雑で多岐にわたっており、健康状態を保つことが難しい方が多くいます。
- 健康状態を把握するためにはいつもとの違いに気づくこと、わずかなサインを読み取る観察力が最も重要です。
体調の変化への気づきが遅れてしまうと重症化してしまいます。 - 殆どの方は言語的コ ミュニケーションに困難をきしています。モニターの音が重症児者の声になる方もいます。
- 殆どの方が体温調節が上手くできません。
重症心身障害児者看護における看護師の仕事内容
-
重症心身障害に対する二次的障害の対応⇒生きることを支える看護
・日々の健康観察
・呼吸障害による呼吸管理、人工呼吸器管理、気管切開管理、吸引や 吸入の施行
・摂食障害による低栄養への対応、経管栄養や胃瘻の管理、食事介助
・機能性イレウスに対する対応、排便コントロールや嘔吐予防
・排尿障害による対応、排尿バルーン管理、導尿など
・状態異常時の点滴管理、投薬などの医療ケア -
医療的ケアが必要な児者への清潔ケア
・日常の清潔ケア、入浴や清拭、洗髪や更衣など -
療育(ハビリテーションhabilitation)
・障害のある児のために行う医療と保育・養育
・重症児者に対する「生命・生活・人生の質」を高める日中活動 -
在宅支援
・医療的ケア児者を介護する家族への身体的サポート(短期入所)
・障害児者とその家族のメンタルケアなど